一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第8章 運び屋とハチ公(黒田雪成✣夢)完結
てか、コレはヤバイやつだろ?
布施が
確実に舞い上ってる
忠犬ハチ公への道まっしぐらだ
別にいい。そう思いたい。
そう思ってる方が楽なのに
気づいたら布施の
事ばっか考えてて
ある種の懸念が持ち上がる
オレは布施を?
間違いであれ。間違いであってくれ。
今更気付いてもただ苦しいだけだ
昼休み塔一郎の所に行くと
布施が塔一郎の席に居て
代わりに塔一郎は居なかった
『ユキちゃーん!泉んがね!
銅橋くんの所に用事があるから
先にお弁当食べててだってー!
一緒に食べよー?』
「銅橋にアイツが何の用?
ま、いーけど…なんで
オレがオマエと飯食わなきゃ
なんねーんだよ」
『ひどっ!泉んに伝言頼まれたから
お弁当食べに行かないで待ってたのに!
イヤならいーよ!
バァカ!ユキちゃんバァカ!』
布施が頬を膨らまして俺を睨む
バァカはオマエだろ
荒北先輩の口調うつってんじゃねーよ
「拗ねんなや…バカチビ。
ほら屋上行こうぜ?
なんか飲みモン買ってやる」
布施の頭を撫でると
『いーの!?わぁい!
ユキちゃんありがと!
メチャ好き〜〜!』
驚くほど単純に
膨らましてた頬を元に戻し
オレの腕に絡みついてきた
こんな姿を見てると
イライラもしない
むしろ…笑う顔につられて
オレの頬まで緩む
「ずっとそーしてろや…ボケ頭…」
『なに?ユキちゃん?』
「なんでもねーよ!
バカチビ!さっさとこいよ」
布施を連れて屋上にあがる
屋上のドアを開けると
黒い髪の毛、見た事がある後ろ姿
このままドアを閉めてしまいたい
衝動にかられる
『あー!荒北先輩〜〜❤︎』
でも、ま、当然こうなるよな
「あれー?布施チャン
じゃナァイ?
また黒田に運んできて貰ったのォ?」
『ん??運んで?』
「…いや…」
「ア?それどーすんのォ?黒田ァ?」
布施の腕を掴もうとした手を
クビだけくるりとこちらに
回した荒北さんが
細い目で見た