一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
四日目
姫凪の容態が急変した
バタバタと人が通り過ぎていく
小母さんは青い顔して泣いてる
俺は相変わらずICUの前の椅子で
ボーっと座ってた
状況についていけない
姫凪…どうなったの…?
姫凪…あれ…?オカシイな・・
どんな声だったっけ・・
笑った顔・・仕草・・姫凪の事
なんで思い出せないの?
目を瞑ってみても霞が掛ったように
ぼやけてる・・なんでだよ・・
毎日イヤって言うくらい見てきたのに
夢にまで出てきたくせに・・
お願い・・誰でもいいから・・
姫凪の事を
思い出させて・・・
神様・・・・
姫凪を連れて行かないで!!
--バタン--
ドアが開いて先生が出てきて
俺たちを中に呼んだ
ベッドの上の姫凪の手が
微かに動いた
側に駆け寄ると
『・・リョーマ・・?ゴメン・・ね?』
姫凪の小さな声が聞こえた
姫凪の声だ・・!
思い出せた・・姫凪の顔・・
仕草・・全部・・
やっと思い出せた・・・
涙が溢れて周りが歪んでるけど
姫凪の事はハッキリわかる・・
「姫凪・・!よかった・・!」
こんなに涙が出たのは初めてだ
こんなに嬉しかったのも初めてだ
俺は姫凪の手を取って泣いた
『リョーマ・・I love you…』
姫凪が優しい顔で言った
「…I know.….…I love you..too…」
俺が言うと
姫凪は嬉しそうに笑った