第7章 約束（越前リョーマ＊夢）完結

「起きたのか？まだ何も
変わってねぇし、寝てろよ」

親父が頭を撫でる

「ｲﾔだ…悪い夢ばっかり見る…
嫌な事ばっかり考える…」

「ﾘｮｰﾏ…しっかりしろ。
姫凪ちゃんも必死に
闘ってるはずだ…」


手術から三日

まだ姫凪は目覚めていない
俺は学校も部活も休んで病院に居た
1人きりで眠る姫凪には
まだ沢山の線がくっついてる

姫凪。俺…夢みてるのかな？
ﾓｳスグ夏なのに…凄く寒い
手とか凄く冷たいし、体も動かない
夢かもな…だって姫凪だって
チョット前まで元気だったんだ
なのに眠ったまま動かないし
こんなのリアリティ無さ過ぎじゃん？

…でも…目の前に居るのは
どっから見ても姫凪だよね…

やっぱり夢なんかじゃないのかな…

姫凪ごめんな
もう頭の中グシャグシャ…

ねぇ、もう傷つけたりしない
約束だって守る
だからさ、だから・・・
ねぇ、姫凪
もう一回笑ってよ…？