一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
「ちょっと・・・!」
慌てて押し退けると
『私が好きなのはリョーマだけ!
なんでそんな事言うの!?』
姫凪が涙声で怒鳴る
「とりあえず・・落ち着いて・・」
『リョーマにとって私はなに!??』
なだめようとしてもムダで
姫凪は最も答えにくい
質問をぶつけて来た
「友・・達でしょ?
何ムキになってんの?」
また意地を張ってしまった
姫凪を前にすると
どうしても素直になれない
『じゃぁ、あのキスは何?
からかったの?
…もういい。知らない!』
姫凪はその場に座り込む
「チョット…こんなとこで…
子供の時から
全然進歩してない…ホラ、送るから
トリアエズ帰ろう?」
差し出した手を姫凪は
思いっきり払いのけて
『優しくしないで!
好きでもないくせに…
期待させて…楽しい!?
バカにしないで!』
涙目で俺を睨むもんだから
「そっちこそ、俺の何?!イキナリ現れて
まとわりついてきてさ。
俺の気持ち無視で
無防備に懐いてくる所が
嫌いなんだよね」
つい、カッとなって言い返した
『キライ・・・?』
姫凪は明らかに動揺して
俺を見上げてる
「そう。いい加減にして欲しい。
ズットそうやってればいいじゃん。
姫凪なんか大嫌いだ
バイバイ」
姫凪を置いて公園を出る
俺は知ってる。
姫凪は絶対に
俺を追いかけてくる…
近くの横断歩道を渡りかけた時
後ろから靴音が聞こえた
『リョーマ…!』
ほら、やっぱりね。追いかけてきた。
そして、俺の腕を掴んで
【ゴメン、ウソ】って言うんだ
そうしたら今度は俺も謝ろう
俺の本音を伝えよう
俺も姫凪の事・・・・
『・・・・・!!きゃっぁぁ!』
姫凪の声が聞こえた
同時に鈍い音が響いた