第7章 約束（越前リョーマ＊夢）完結

ﾘｮｰﾏside

次の日は朝からやたら静かで
姫凪が俺を避けてる気がした
昨日の事怒ってる?
話すきっかけを探すけど
見つからないまま、
あっという間に放課後。
そそくさと帰ろうとする
姫凪をよびとめる

『なぁに？』

姫凪の声はいつもと変わらない
だけど目は悲しそうで胸が苦しくなった　

「…あの、昨日はごめん。お詫びに
何か奢るからさ…まっててよ」

「お～い！越前！はやくしろ～」

姫凪の返事を聞かないうちに
桃先輩に呼ばれる

「はーい。じゃ、姫凪後で」

姫凪を残して部活に向かった
返事は聞けなかったけど俺は
姫凪は絶対に来るって思ってた
だっていつも姫凪は
俺の後を追って来てくれたから

テニス部では相変わらずの光景が
繰り広げられている

乾先輩はﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言いながら
データとってて

不二先輩は何考えてるかわからないけど
いつ見てもニコニコしてる

菊丸・大石先輩のダブルスは
相変わらず息ぴったりなのに

海堂・桃先輩のペアはグダグダ
最後には言い争いになって

手塚部長に
「グランド２０周!!!」
って怒鳴られる

お決まり過ぎて、ホッとする
なのに、その場にはいつもいる
姫凪が居なかった