一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
『あ~!たのしかった!』
私が言うと
「本当?実は超心配だったんだよ~」
英二先輩が笑った
日が落ちかけた公園は
初夏の風が吹いていて気持ちがいい
「ねぇ、また誘っていい?今度は…
ホントの2人きりで…」
先輩の手が肩に回った
『え・・あの・・』
「やっぱり嫌?」
嫌じゃないけど…楽しかったけど…
けど、何でかな?ちっともウキウキしない
返事に困ってると
「かっこよかったね~!リョーマ様!!」
「やっぱり凄く上手だよね~」
女の子の声が聞こえてきた
「あれ?菊丸先輩?コンニチワ~!」
女の子達が頭を下げる
「あ~おチビのファンの子だっけ?
おチビ一緒なの?」
「いえ、さっき帰りました…」
「テニスのコーチして
もらってたんで~す」
「へぇ、あのおチビがね~…」
3人の会話が遠くに聞こえる
リョーマの急用ってこれだったの?
私よりこの子達を選んだんだ…
「姫凪ちゃん?どうした?」
先輩が私の頬に触れた
『・・・!!!』
私はとっさにその手を払った
先輩はビックリした顔で私を見る
『ごめんなさい…
今日はもう帰ります
あの…楽しかったです。
さよなら』
頭を下げて逃げるように
その場を去った
1人で浮かれてバカみたい
リョーマには私より大事な子が居た
私との約束より大事な事があった
じゃぁ、あのキスはなんだったの?
全然わからない。
ハッキリさせてくれないのはなんで?
私の事からかってるだけなの?