一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
翌朝
『リョーマ~おっはよ♪
ねぇ、聞いて~』
姫凪が駆け寄ってくる
「静かにしてよ…頭痛い…」
面倒臭そうに言うと
『…リョーマ冷たい!もういいよーだ!』
姫凪が不快そうな声を出し
プイッと背を向ける
「あっそ。じゃ、
俺行くね。バイバイ」
そんな姫凪を残して歩き出すと
『あ…リョーマ…!ごめん、ウソ!
ね?置いていかないで??』
慌てて俺の所に走ってきて
腕を掴んで顔を覗きこんでくる
いつもこうだった。
スグ拗ねるくせに
俺が怒ったように姫凪を
置いて行こうとすると
必ず後を追ってくるんだ。
そして
「ハイハイ。解ったから
ホラ、行くよ?」
と、俺が言えば
『うん♪ねぇ、聞いて~
昨日ね~・・・・』
と、何も無かった様に
無邪気に笑う
何も変わってない姫凪に
俺は安心を覚える
だけどそれもモウすぐ
終わるかもしれない
姫凪が先輩と付き合ったら
きっと俺の知ってる姫凪は
居なくなるんだ…
『リョーマ?姫凪ね、お料理上手く
出来るようになったの♪今度作ったら
食べてくれる~?』
「…俺より菊丸先輩に作ってあげれば?」
『何で英二先輩が出てくるの?』
姫凪が怪訝な顔で言う
「…別に。先輩も食べたいかな…って
あ、俺も食べたいけど…」
『ふーん…姫凪はリョーマにだけ
作れたらいいんだけど…ま、イイケド…』
姫凪が呟く
全く、つまんない約束した
協力なんかしたくない
今更手放そうとしてる物の
大きさに気付くなんて
姫凪…何処にも行かないで…