一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
「こんばんわ~。あのさ…ハイ!
これあげる!この間ゲーセンで見て
欲しそうにしてただろ?」
大きな猫のヌイグルミが
差し出された
『え!?取ってくれたんですか?
あれって超難しいんじゃ…』
「にゃ…!?いや…たまたまね~
取れちゃってさ。俺んちには
熊のダイゴロウがいるし…大石は
要らないって言うし…」
英二先輩は照れ笑いをしながら
鼻の頭をかいた
『わぁ~…凄く嬉しいです!
アリガトです』
ヌイグルミを受け取り
ギュッと抱きしめて
頭をさげる
「へへっ♪いいって☆良かった~
喜んでもらえて☆」
頭を撫でながら笑う英二先輩に
ドキッとした
『英二先輩って優しいですね~』
「…そう?姫凪ちゃんにだけだよ
俺って好きな子に甘いからね~」
英二先輩の発言に戸惑う私に
「イキナリごめん。
でも…俺、本気なんだ
おチビに負けたくない…」
と、続ける
『え?あの…』
「見てれば解るって(笑)
姫凪ちゃんは…おチビが…
好きなんでしょ?」
『ハイ・・・』
小さい声で答えると
「やっぱね~…でも、俺は諦めないから
初めて見たときから好きだった…」
英二先輩は私を抱き寄せて囁く
『えぇっと…先輩…』
「俺、帰るね。また明日ね」
先輩は返事を聞かずに帰っていった
何かへんだ…
ドキドキしてる?
私が好きなのはリョーマなのに・・
優しい声と温かい手に心が揺れる
真っ直ぐに見せられる心が嬉しい
もし、もしも私が他の人の物になったら
リョーマは悲しんだりするのかな?
ねぇ、リョーマ。
リョーマの心はちっとも見えないよ
それがとても寂しいよ