一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第7章 約束(越前リョーマ*夢)完結
「姫凪ちゃん…起きれる?」
うっすら目を開けると制服に着替えた
菊丸先輩が居た
『あ、ハイ。大丈夫です』
「じゃ、帰ろっか。ホラ、立って」
菊丸先輩の手が私の手を取る
リョーマの手とは違って温かい手だった
帰り道、私に合わせてユックリ歩く先輩は
色んな話をしてくれた
「でね~俺んちのインコって
喋るんだけど
口癖?が【コラー!エイジー!】なんだよ~
ツマミ食いしてるときなんか
超、ビビルビビル(笑)」
『あはは!インコにも悪い事って
解っちゃうんですね~(笑)』
私が吹き出すと
「あ~笑った~♪やったね♪
なんか元気なかったから。安心した」
菊丸先輩がホッとしたように言って
私の頭を撫でた
『ゴメンナサイ…気を使わせちゃって…
こっち来たばかりで友達も居ないし
ちょっと寂しかったんで(苦笑)』
「ふーん…じゃぁさ、俺友達一号に
立候補しちゃおっと♪」
『え?!菊丸先輩が?』
「うん☆あ、ダメ?彼氏が怒る?」
菊丸先輩が顔を覗きこんだ
一瞬リョーマの顔が浮かんだ
『…彼氏なんかいないですよ(笑)』
リョーマは彼氏じゃない。
ただの幼馴染で…
きっと私の事なんか…
「うっそー!こんなに可愛いのに~?
じゃぁ、俺にもチャンスあるかにゃ~」
先輩の目が真っ直ぐ私を見つめる
『…あの…』
「あは☆なーんちって~冗談♪トリアエズ
友達一号は取ったかんね~」
先輩は明るく笑う
『あ、ハイ!よろしくです♪』
つられて私が笑うと
「あ~俺の事は英二って呼んでね」
『英二先輩?』
「うん♪いい子いい子❤︎
あ~もう着いたの?残念、またね~」
先輩はもう一度私の頭を撫でて
帰っていった
ふうわりと甘い香りを残して。
沈んでた気持ちが少し軽くなった