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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第8章 tragic love①


廊下に出て携帯をチェックする。


「………」


あの日以来、松岡さんからは何の連絡も無かった。
………本当に嫌われたのかな。


やっぱり…忘れられない。松岡さんが好き。松岡さんに逢いたい…。


長瀬「櫻井くん」


「あ、はい」


振り返ると長瀬店長が笑顔で近付いて来る。


長瀬「ごめんねお待たせ」


「いいえ」


長瀬「赤岩さんなんだけどさ、ちょっと疲れたみたいで…上の部屋で休んでるみたいなんだ」


「え?」


長瀬「25階の2510室。1番奥の部屋なんだ。様子見に行ってみてくれないか?」


「え…でも…お疲れなら…」


長瀬「顔見せるだけでもいいんだ。君に会いたがってたのは伝えたよね」


「………」


断るのも…よくないよな。


「分かりました。じゃあ…行ってきます」


長瀬「ごめんな。君の顔見れば疲れも吹っ飛ぶと思うんだ」


「そんな事…。じゃあ行ってきます」


俺は長瀬店長と別れ、エレベーターで上の部屋に向かった。





赤岩「いらっしゃい翔くん。よく来たね」


「どうも…」


俺を迎える赤岩さんは健康そのものといった雰囲気で疲れた様子は微塵も感じられなかった。


「あの…お疲れみたいで…大丈夫ですか?」


赤岩「お疲れ?………あぁ、大丈夫だよ。どうぞ入りたまえ」


「………はい…」


俺は赤岩さんに促され、部屋に入った。


「うわー…」


よく分からないけど…これがスイートルームだろうか。広いリビングの真ん中に置かれたテーブルにはワインのボトルとワイングラスが2つ置かれていた。


そして…奥には寝室が見える。そして大きなベッド。
………嫌な予感がした。


「あの…」


赤岩「飲まないか?」


「いやあの…僕未成年で…」


赤岩「あぁそうだったな。残念」


するとおもむろに彼が俺を抱き締めてきた。


「ちょっ…!何するんですか!?」


俺は慌てて赤岩さんから逃れようとするが全く歯が立たない。


赤岩「こらこら、今さら逃げるのは無しだよ。こっちはお金払ってるんだから」


「………え…?」


俺は自分の耳を疑い、赤岩さんを見つめた。


赤岩「楽しませてくれよ翔くん。あの時の様にね」


「………!?」
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