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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第8章 tragic love①


「うわー凄い豪華…」


パーティー当日。
長瀬店長の隣で俺はそのパーティー会場に圧倒された。


本当にドラマで見た様な豪華なパーティー会場にもろお金持ちといった風貌の人達。


俺は長瀬店長とはぐれない様にパーティー会場を歩いた。


長瀬「だろ?あの人は有名な資産家だからな。確か奥に居る筈なんだけどな…ほら、あの人だよ。赤岩さん」


長瀬店長が指差した方に視線を向けると50代半ばだろうか。品の良い顔立ちの男性が大勢の人に囲まれて話をしていた。


その内、その赤岩さんが長瀬店長と目が合う。
長瀬店長が頭を下げると赤岩さんはこちらへとやって来た。


長瀬「どうも赤岩さん。遅れてすみません。お誕生日おめでとうございます」


赤岩「いや、わざわざありがとう。ゆっくりしてくれ」


そして赤岩さんの視線が…俺に注がれた。


「は、初めまして櫻井翔です。本日は…お招き頂き…ありがとうございます」


赤岩「いやー翔くん。こんな所に呼んで済まないね。赤岩だ。以後宜しくな」


「宜しくお願いします。あのこれ…どうぞ…」


俺はタクシーの中で長瀬店長から預かった花束を渡した。


赤岩「私に?ありがとう。光栄だな翔くんからもらえるなんて」


ニコニコとご機嫌な赤岩さんは…凄く親しみやすくて…いい人に見えた。
でも…何だろう。ザラッとした感じがする。
何か…怖い。


赤岩「しばらくゆっくりしてくれ。翔くん。後で一杯付き合ってくれな」


「はい」


ポンと頭を撫でられ、赤岩さんは去って行った。


長瀬店長「いい人だろ?」


「そう、ですね」


長瀬店長「じゃあちょっと俺知り合いが何人か来てるから挨拶して来るよ。翔くんあっちに食事があるから何か食べてるといい。後で戻るから」


「あ、はい」


長瀬店長と別れ、俺は食事や飲み物が用意されたカウンターに向かった。


「………何これ…」


見る物はどれも見た事無い料理ばかりでよく分からない。
でもお腹空いたしな…。


俺はそのよく分からない料理を食べながら、時間を潰した。
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