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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第8章 tragic love①


ー松岡sideー


同僚「松岡。今日飲みに行かないか?」


「悪い。今日外せない用事が出来たからパス」


同僚「珍しいなお前が誘い断るなんて」


「ま、ちょっとな。じゃお先に。お疲れ」


同僚「お疲れー」


仕事を終え、俺は足早に会社を後にした。


タクシーを捕まえ、行き先を伝え俺は目的地に向かった。


普段あまり来ない様なネオンがきらびやかな繁華街。
その中でも一番人通りの多いメインストリート沿いに翔の働くホストクラブがあった。


「派手だな…。さすが茂さん」


俺はタクシーを降り、その店に入った。


ホスト「いらっしゃいませ」


「どうも」


派手な服装のホスト達が俺を出迎える。
そのまま俺は手前の方の席に案内された。


ホスト「ご指名の者はいらっしゃいますか?」


「特に無いよ。お酒と摘まみ適当に」


ホスト「かしこまりました」


頭を下げ、ホストは席を去った。


俺は辺りを見渡す。
すると店の奥、カウンターの中に視線は集中する。


先輩に教えてもらいながら…俺の注文だろうか。
摘まみを準備している翔の姿があった。


頑張ってるな…。


ぼんやりと仕事振りを見ていると、ふと顔を上げた翔と目が合う。
翔のくりくりした大きな瞳が余計に大きくなり俺をガン見した。


ウケる。可愛い。


俺は仕事の邪魔にならない様に手を振った。
すると翔は顔を真っ赤にしながらカウンター奥に引っ込んでしまった。


照れてんのかあいつ。本当まだ子供だな。


いいよ翔。今日は俺がお前を見守ってやるから。


俺はゆっくりと酒を飲みながら翔の仕事振りを見守っていた。
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