第3章 接近
ー雅紀sideー
俺は自分の耳を疑った。
目の前ではショウさんがすがる様な目で…腕を掴んで俺を見ている。
その姿もまた色っぽくて…一瞬クラッとしてしまう位。
これも…彼の手なんだろうか。
飲まれそうに…なる。
「ショウさん」
俺はショウさんの手を取った。
「じゃあ…ここで一緒に寝る?」
ショウ「………え?」
「さっきも仕事してたみたいだから…疲れてるでしょ?」
ショウ「でも…」
「俺も一緒に寝るから。よし」
ショウ「ちょ、ちょっ…」
戸惑うショウさんを俺は無理矢理ベッドに寝かせた。
ショウ「相葉さん…」
俺はスーツの上着を脱ぎ、ベッドに腰掛ける。
「太一先輩には内緒ね。添い寝でも怒られそうたから」
そう言うと俺はショウさんを抱き寄せて布団に潜り込んだ。
ショウ「………」
俺はショウさんを抱き締めたまま瞳を閉じた。
ショウ「………ありがとう…」
そう呟くとショウさんは静かになった。
「おやすみ」
ショウ「お休みなさい」
そして俺達はタイムリミットが来るその時間まで抱き合って眠った。