第22章 番外編『A HAPPY DAY』
和「相葉雅紀さん…覚えてますか?俺を」
「いや…覚えてません。ごめんなさい」
和「いいんです。俺達が顔合わせたの…ほんの一瞬だったから」
隅のテーブルで向かい合っていた太一先輩が小声で顔を近付けて来た。
国分「ほら…俺が最初にお前を店に連れて行った時に指名した…」
「………あ…!!」
確か…
「………カズ、さん?」
和「二宮和也です」
「あー…」
翔「それで…どうして2人が?」
翔が興味深げに目を輝かせる。
国分「お前達が千葉に行った後…まぁ…何度か客として会ってて…こいつ結構ズバズバ物言うじゃん。うるせーとか思ってたんだけど…何故かそれが心地よくてさ。『あー…俺好きなんだ』って思って。それから…店に行くのは止めたんだ」
「え?」
国分「『外で会ってくれ』って…連絡先渡してさ。最初はお茶位から始めて…少しずつ少しずつ。それで告白したけどなかなか手強くてさ。最近やっと」
翔「へぇー…」
和「千葉に出張だって言うから…じゃあ2人に挨拶に行こうって。怖かったんですけどね。この人翔さんに会わせるの」
翔「どうして?」
和「………好きだったから。だから久し振りに会って…また気持ちが戻ったらって」
国分「だから言ったろ?翔とお前は違うって。今の和也を愛してるって」
太一先輩が二宮さんの手を握る。
「うん」
翔「ふふっ。でも嬉しい…2人共幸せそうで」
翔が嬉しそうに微笑む。
その後暫く俺達は思い出話に花を咲かせた…。