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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第21章 再会。そして…


ー翔sideー


朝の光と気だるさで目を覚ますと目の前にある雅紀の寝顔。
1年振りのその光景…。
もう二度と見れないと思っていた光景。

「雅紀…」


そっと顔を近付けキスをするとゆっくりと目が開く。


雅紀「ん…おはよ翔…」


「おはよ雅紀」


雅紀「んー…いい朝だね…」


俺をぎゅっと抱き締めて雅紀が深呼吸をする。


「俺は身体がだるい…」


雅紀「ご、ごめん…」


「でも…最高だった…」


すると雅紀が嬉しそうに笑う。


雅紀「俺もだよ」


「早く…戻りたいなうちに」


雅紀「うん。戻ろうか。でもその前に…舞ちゃんに会って帰ろう」


「舞に…?」


雅紀「うん。舞ちゃん心配してるんだよ?いきなり預金通帳なんて送られて失踪するから」


「………ごめんなさい」


雅紀「それは舞ちゃんに言わなきゃ…ね?」


「………はい」


雅紀「よし。それと…翔に逢ったら言おうと思ってた」


「へ…」


雅紀「後何年かでまとまったお金…貯まりそうなんだ。そしたらさ…」


「うん…」


雅紀「俺達のお店…出さない?」


「え?」


俺達の…お店?
驚く俺に…雅紀は微笑みながら見つめる。


雅紀「うちは祐輔に任せてさ。俺達のお店持ちたい。大きくなくていいんだ。2人でやってくのに充分な広さがあれば。俺と…翔のお店。どう?」


「………俺が居ない間も…貯めてくれてたの」


雅紀「当たり前だよ。戻って来るの…信じてたから」


「雅紀っ」


雅紀に強く抱き着くと優しく頭を撫でられる。


雅紀「いい?」


「うん…うん!」


雅紀「よかった…」


「嬉しい…雅紀」


雅紀「頑張ろうな…奥さん」


「っっ、はい…」


俺達はベッドの中でいつまでも抱き合っていた。
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