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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第21章 再会。そして…


俺を見て泣き付く舞と再会を懐かしんだ後、俺達は夕方に千葉へと戻って来た。
1年振りのお店。
1年振りの千葉。


懐かしいお店の扉を開くと…営業中にも関わらず、俺が頭を下げる前に抱き締めて泣いてくれたお義母さん。
お義父さんも祐輔くんも厨房から出て来てくれて…。
常連のお客さん達も含めて大騒ぎになった。


雅紀母「よかった…よかった…」


「お義母さん…ごめんなさい…」


再会を喜んだ後、俺達は今日一日はゆっくりしろと言われ、雅紀との愛の巣へと戻って来た。










「………ただいま…」


雅紀「お帰り」


出て行った日と変わらない光景。
額縁の婚姻届もそのままだった。
見渡しながら佇む俺を雅紀が後ろから抱き締めた。


「雅紀」


雅紀「ん?」


「………絵里さんの事…許してあげて?俺は大丈夫だから」


雅紀「無理だよ俺は…」


「絵里さんは雅紀が好きなんだよ。雅紀の事心配してたんだ。好きな人を守りたい気持ちは…分かるから」


雅紀「翔…」


「ね?俺は平気。それに今度は違う。何言われても雅紀から離れないから。渡す気もない」


雅紀「………分かった。後で電話しとく」


「良かった」


雅紀「本当に優しいな翔は…愛してるよ。でもさ…」


「ん?」


雅紀「松岡さんって相変わらず男前で…ヒーローだな…。彼が居なかったからどうなってたか…」


「ふふっ、ヤキモチ?」


雅紀「あの人には…妬いてばっかだよ」


「こんなに雅紀が好きなのに…もう妬かないで?」


雅紀「無理」


「もう…」


雅紀「翔」


「はい」


雅紀「今度こそ…約束だよ。離れないって」

「………」


雅紀「ずっと2人で生きていこう。死ぬまでその気持ちは揺るがないから…。ずっと俺の奥さんでいて?」


「………はい。雅紀も…ずっと俺の旦那さんでいて…」


雅紀「誓いますか?」


「………誓います」


そしてゆっくりと重なる唇。


雅紀ありがとう…。
ごめんなさい。


もう…本当に…もう二度と。
離れない。
だから離さないで。


これからも作っていこう。
俺達の物語を。


深くキスを交わしながら…俺は何度も雅紀に誓った。


Starlight Kiss 番外編


ーTHE ENDー
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