• テキストサイズ

Starlight Kiss【気象系BL小説】

第21章 再会。そして…


「どう…して…」


部屋の中に入ると…俺はさっきよりも驚きを隠せなかった。


赤岩「………君は…」


雅紀「翔…。やっと逢えた…やっと…!」


雅紀が駆け寄り、俺を抱き締める。
強く強く…抱き締められる。


赤岩「これは…一体どういう事ですか?松岡さん」


松岡「返してやろうと思いましてね」


赤岩「返す…?」


松岡「俺の大切な人を…愛する人の元へ返す為にね」


赤岩「………」


雅紀「翔。ここに居て?」


優しく微笑むと…雅紀はゆっくりと赤岩さんの元へと歩み寄った。


「雅紀…」


松岡「翔。ここにいろ」


後ろに居た松岡さんが俺の肩を叩く。


赤岩「………」


雅紀「松岡さんから全部聞いたよ。あんたが翔にした事。昔路上で翔を買った事。ホストやってた翔を上司に金渡して…無理矢理犯した事。今回も…店を潰すと脅して翔を奪ったんだろ!!」


そして思いきり雅紀が赤岩さんを殴り付けた。
その勢いで…赤岩さんは床に倒れ込む。


「雅紀…!」


俺はそのまま駆け寄り雅紀に後ろから抱き着いた。


「もういいから…止めて…」


雅紀「翔…」


「もういいから…」


雅紀「こいつのせいで…俺達は1年も…」


雅紀が振り返り、俺をまた抱き締めた。
1年振りの…雅紀の腕の中…。
雅紀の匂い…。


赤岩「くっそ…」


赤岩さんが殴られた頬を抑えながら立ち上がる。


赤岩「最初からこうするつもりで乗ったのか…」


松岡「気付くのが少し遅かったですがね。赤岩さん…」


落ち着いた、けれどその瞳に怒りを込めている昌宏さんが…俺達の隣に立った。
/ 302ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp