第19章 押し寄せる過去
「ん…はぁっ…ふぅ…」
「はぁっ…くっ…」
ギシギシとベッドが激しく音を立てる。
その度に中を突き上げられ…激しく揺さぶられる。
「そろそろ…出すぞ…中にっっ…」
「っっ…いや…!止めて…!!」
逃げようとすると腕を強く掴まれギリギリと締め上げられる。
「痛い…!痕は…残さないでっっ…」
けれど俺の言葉は届かない。
「うっ…くぅ…!」
腰の動きが止まり、俺の中で絶頂を迎える。
「あぁ…はぁ…最高だ翔…」
呆然とする俺の腰を撫でながら…満足そうに俺を見つめていた。
「やっぱり私はお前を離せないな…ショウ。俺の元に来い」
「や…約束が違う!一度だけだって…」
「そうだったかな…どうでもいいさそんな事は…」
「ふざけないで下さい!!俺はあんたとなんか…」
「お前に真っ当な仕事なんか似合わんさ。私の側に居れば…贅沢な暮らしが出来る。それにお前には男娼が似合ってる」
「………そんな事ない…」
「もうお前は私の物だ。ショウ」
彼の手が…俺の首に回る。
「止めて…!触らないで!赤岩さん…!!」
「俺の言う事を聞け…!」
「げほっ…ま、さ…き…」
助けて…雅紀…。
意識を飛ばした俺の身体を…赤岩さんは何度も何度も貫き続けたのだった。