第19章 押し寄せる過去
ー雅紀sideー
翔「あんっっ、あんっっ…雅紀っっ…雅紀ぃっっ…」
俺の下で翔が色っぽく喘ぎながら俺を何度も呼ぶ。
「はぁっ…はぁ…」
そんな翔を見つめながら俺は激しく腰を振る。
翔の蕾に何度も出入りする俺の塊。
先走りのせいで結合部はぐちゅぐちゅといやらしく音を立てていた。
「あっっ、イくっっ…翔出るよっっ…」
翔「きてっっ…雅紀のちょうだいっっ…あぁっっ!!」
雅紀「い、イクっっ…!!」
翔の先端から体液が飛び出すのと同時に…俺は翔の中で果てた。
翔「はぁん…雅紀の…出てる…」
肩で息をしながら翔がうっとりと身体を震わせ、お腹を撫でた。
「はぁっ…すげ…翔…今日エロい…」
翔「雅紀がそうさせる…」
「そんな事ないから…」
繋がったまま俺達はぎゅっと抱き合った。
「翔」
翔「ん…」
「絵里の事…気になるよね」
翔「………元カノ…?」
「………うん」
翔「気付いてたよ。何となく」
「俺を見て」
そう言うと翔が顔を上げる。
「翔はちゃんと話してくれただろ?過去の事。だから俺も話すよ。あいつとの事。だから聞いてくれる?」
翔「………うん」
「よかった。あいつの名前は…旧姓、横田絵里。小さい頃から知ってたけど…付き合ってたのは高校から大学まで。卒業と同時にあいつはアメリカに行って…それで別れたんだ」
俺は絵里との事を…ゆっくりと翔に話し始めた。