第14章 15年前の真実
店長「櫻井くん、ちょっといいかな」
「はい」
店長に呼ばれ、俺は一緒に奥の事務所まで連れられて来た。
店長「そこ座って」
「はい…失礼します」
俺は店長と向かい合わせになって座った。
店長「ちょっと…ある人から報告を受けてね」
「………」
店長「君…16歳だって言ってたよね」
「………はい」
店長「………嘘…付いてるよね。本当は13歳だって聞いたけど?」
「………」
店長「………どういう事…なのかな?」
「………」
店長「………黙ってちゃ…分からないだろ?」
店長の手が伸び、そっと…俺の手を握った。
「………あの…」
店長「………売春、してるんだって?」
「………何で…」
店長「さぁ。何でだろうね…しかし13歳で売春だなんて…とんだ淫乱なんだな君は」
そう言うと…店長は俺の腕を引き、顔を近付けた。
店長「そんなに良い身体してるのかい?だったら俺にも味あわせてよ」
「や、止めて…」
店長「何言ってんだ今さら。好きなんだろ?」
「やだ…止めて下さい…!」
俺は思いきり店長を突き飛ばした。
その反動で…店長が椅子ごと倒れる。
店長「いっ、てぇな…」
「も、もう辞めます!」
俺はそのまま裏口から制服のまま店を店を飛び出した。