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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第10章 対面


ー雅紀sideー


ずっと考えていた事を翔に告げた。
臆病者の俺は…断られるのが怖くて言えなかったけど。


いつも仕事辛そうにしてる翔を見て…勢いで言ってしまった。


「いつかは地元に戻ろうって…漠然とだけど思っててさ。もちろん翔や舞ちゃんの気持ちが1番なんだけど」


翔「雅紀…」


すると翔は…嬉しそうに俺に向かって微笑んだ。


翔「嬉しい…凄く嬉しい…」


「本当?」


翔「うん。千葉…行きたい。雅紀と舞と…3人で」


「良かった…ありがとう」


翔「何か…雅紀のお嫁さんになるみたい…」


「お嫁さんか…いいね。なってくれる?」


翔「え?」


「俺のお嫁さんになって?」


翔「ほ、本気?だって俺男だし…」


「関係ない」


翔「子供埋めない…」


「関係ない」


翔「反対する人…出てくるよ」


「関係ない。関係ないよ翔」


俺はありったけの想いを翔に告げた。


「翔。そんな事気にする位なら最初から君の事好きになってない。君の事は…そんな事関係ないって気持ちにさせる位…愛してるんだ」


翔「雅紀…」


「翔だけしかいらない。俺の人生には翔が必要なんだよ。こんな気持ちにさせてくれた翔に感謝してるよ?」


翔「そんな…俺も…感謝してもしきれない…未来なんて期待してなかったのに…雅紀のお陰で…雅紀との未来…色々考えて…ずっと…ずっと一緒に居たいって…そう思ってる…」


翔の瞳から流れる涙を俺は親指で優しく拭った。


「だから…翔にお嫁さんになって欲しいんだよ。なってくれる?」


翔「………はい…」


「良かった…」


そのままぎゅっと翔を抱き締める。


「………太一先輩にも…時が来たら話そうと思う。きっと分かってくれる。分かってくれるまで頑張るから」


翔「うん。俺も…雅紀の家族皆に受け入れてもらえるまで頑張る」


「うん。ありがとう翔」


翔「雅紀も…ありがとう」


俺達は暫く無言のまま抱き合った。


時が来たら…。


まさかこんなに早くその時が訪れるなんて…。
思いもよらなかった。
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