第2章 指名
ーショウsideー
「あ、んっっ、はぁっ、あっっ」
国分「はぁっ…ショウっ…」
「や、だ、駄目っっ…」
俺の中で太一さんの塊が膨れ上がる。
そろそろ限界が来たみたいだ。
太一さんとのセックスは好きだ。
何故なら俺の嫌なプレイは絶対しないから。
太一さんのセックスはオーソドックスな恋人同士のセックス。
自分よがりで自分がイく事しか考えてない他の客と違って必ず俺もイカせてくれる。
………まぁ、イカされたらかなり体力消耗するから暫く休憩しないといけないんだけど。
「ひぁっっ…太一さんっっ…!」
太一さんが俺の塊を掴んで強く扱いた。
一気に俺も限界まで上り詰める。
国分「すげ締まるっっ…」
「あ、出るっっ…あぁっっ!!」
俺の身体が震え、塊から白濁が吹き出した。
国分「くっ…!」
ほぼ同時に太一さんも俺の中で果てた。
国分「ふぅっ…」
「はぁっ…はぁっ…ん…」
息を切らしながら太一さんが唇を重ねてくる。
何度か重ねた後、唇を話しながら俺を抱き締めてきた。
「太一さん…今日は凄かったね…」
国分「だって久しぶりじゃんショウ抱くの…ずっと捕まらなかったし…どんなに寂しかったか分かる?」
汗で濡れた俺の前髪を撫で付けながら太一さんが俺を見つめる。
「そんな事言って…捕まらなかった時はカズとしてるじゃん。聞いたよ?SMプレイ好きなんだって?」
国分「好きって言うか…他の奴とのセックスはオナニーに近いんだよ。快楽だけってゆーか抜くだけだから楽しまないとつまんないでしょ?」
ちゅっとおでこにキスされた後、太一さんがゆっくりと自身を抜きながら起き上がり、ゴムの処理を始めた。
「俺とは違うって事?」
俺も起き上がり、ベッドに腰を掛ける体勢になる。
国分「当たり前だろ。ショウは他の奴とは違う。言ってるだろ?」
「………」
まずい質問したかな…。
このシチュエーションになると太一さんは毎回面倒になる。
国分「………何で信じないんだよ。俺はショウが好きだ。いや…愛してる」
「太一さん…困るって…」
国分「本気なんだよ!」
突然彼に強く抱き締められた。
国分「ショウ。俺だけの物になってくれよ…」
「は…?」
言葉を失った俺はただ太一さんを見つめる事しか出来なかった。