第8章 tragic love①
身体を起こし、ズボンと下着を脱ぎ捨てる。
既に上を向いていたその先端からは先走りが出ていた。
俺ももう我慢の限界を越えていた。
「翔…大丈夫か?」
翔「ん…」
トロンとした目で翔は俺とその塊をジッと見つめた。
翔「昌宏さんの…初めて見た…おっき…」
「そうか?じゃあ最初は優しくしないとな」
翔「最初…?」
「そんな翔目の前にして我慢出来るわけねぇよ」
そして翔の足を開き、塊を押し付けた。
「力抜けよ」
翔「ん…あ、あぁっっ…!」
ゆっくりと翔の中に入る。
「う、わ…」
指の時以上に中はきつく、俺を締め付けてくる。
これ…ヤバい。
「悪い翔…我慢出来ないかも」
翔「へ…?あ、あんっっ、あっっ、やっっ」
翔の腰を掴み、腰を動かし始めた。
「はぁっ…翔…」
翔「はぁっ、あっっ、まっ、昌宏さんっっ…」
俺にしがみついて翔も声を上げた。
寝室に翔の声と肌と肌がぶつかり合う音が響く。
そして結合部のいやらしい音。
それが余計に俺を興奮させた。
翔「あぁっっ…昌宏さんっっ…駄目っっ…」
「翔…愛してる…っっ…」
翔「俺も…愛してるっっ…あ、あぁっっ!」
強く俺のモノを締め付けながら翔は果て、
「あっ、くぅ…!」
俺も慌てて腰を引き、翔の腹に欲望を放った。
「………ふぅ…翔…お前すげぇな…」
呟きながら俺は翔を抱き締めた。
翔「はぁ…はぁ…ふぇ…?」
よく分からないといった顔で翔は首を傾げた。
「………こっちの話」
翔「………セックスって…こんななの…?」
「ん?」
翔「………こんなの…初めて…」
「………これで終わりだと思うなよ」
翔「え…」
「俺の愛はまだまだ足りないぞ翔」
翔「きゃぁっ!」
そして俺達はその後も…何度も何度も交わった。
気付けば空が白み始めていた。