第11章 にゃーむね/伊達政宗
う……
なんだか身体が痛いような、怠いような?
そんな感じがして目覚めた私。
横向きでまん丸く寝ていたせいなのかな?
そう思って背伸びをしようと身体を伸ばすんだけど
ん?
あれ?
仰向けになりにくい
しょうがないから横向きのまま身体を伸ばすけど?
違和感がある。
軽く握られている手
指を開こうとするけど、開かない。
どうしたんだろ?
不思議に思いながら身体を起こすけど、なんで四つん這いになってるのよ?!
普通に立ち上がろうとしても出来ない。
「にゃあー?!(なんで?!)」
え?!
今……ネコの鳴き声が私の口からでた?!
まさかね……
そんな非現実的な事が起こるわけもない。
でも……?
気になってもう一度、声をだしてみる
「にゃー(おはよう)」
__嘘でしょう?!
なんでこうなったのか……
冷静になって考えてみよう。
まずは最近、変な食べ物を口にした?
答えは__食べていない。
昨日の私の行動を思いだしてみる。
朝、普通に起きてご飯を美味しく頂き
日中は頼まれていた着物を仕立てたりしていたよね。
で、夜になって光秀さんに呼び出されて……
花札をして……?
ん?!
そう言えば!!
花札をしている時に
何か約束をしたような?
確か……光秀さんが勝ったら新しく覚えた妖術の実験になるように言われたような?
言われたよね?!
で、私は……勝負に負けてしまった?
記憶があやふやで思い出せない
これは光秀さんに聞くしか……ないよね?