第3章 重ねた身体/顕如
冷たい空気とカビ臭い匂いが充満している洞窟の中で、凛は顕如の腕の中にいた。
「お願い………やめて……」
「やめて欲しい? こんなにも濡らしているのにか?」
「……んっ……」
蜜壷の中には顕如の指
絶頂へと誘うように何度も指を抜き差しされ、あと少しで絶頂に達するというところで指が止まる。
それを繰り返し何度もされ、達する事の出来ないもどかしさが凛を襲っていた。
「早く絶頂を迎えたいのなら素直に俺の質問に答える事だな」
冷たくあざ笑う顕如の瞳は、妖しく光る。
まるで、凛を陵辱しているのを愉しんでいるかのように
「本当に……何も知らないの……」
「嘘はいけないぞ、お嬢さん。
信長の気に入りが知らぬ事などないであろう」
「……本当だから……もう、やめて……」
身体の奥から何度も訪れる疼きに耐え、陵辱されている自分に涙する。
何度も顕如に責め立てられた凛の身体は、疲れきっていた。
顕如に拉致をされて数日
その間、凛は昼も夜も顕如によって陵辱され続けていた。
縄で縛り付けられているわけではない。
逃げようと思えば逃げる事も出来る
でも、逃げる事はしない
顕如が自分を求めてくれているから__