第25章 たまには構いたいの/豊臣秀吉
「私が代わるから三成くんは、秀吉さんの仕事をしたらどうかな?」
「そうですね。私にはそちらの方がお役にたてるかもしれませんね」
「そうしてくれると俺もありがたい」
「わかりました。それでは凛様には秀吉様のお世話をお願いします」
「うん、任せて」
三成くんが部屋を出ていくのを見届けると、私は秀吉さんに視線をうつした。
「さて、秀吉さん」
「ん?」
「まずは着替えますか」
「おう……汚れちまったからな……って、何してるんだ?」
「着替えさせてあげようかと?」
「自分で出来る。縄をほどいてくれ」
「ダメですよ」
よくよく考えたらこんなチャンスは滅多にないよ。
いつもは私を構いたおす秀吉さん。
でも、今なら立場は逆。
私が秀吉さんを構いたおす事が出来るんだもん。
(三成くんグッジョブ!)
「私が着替えさせてあげますね」
「やめろって」
この状況……おいしいかも?
いや、絶対においしいよ!
風邪をひいてる秀吉さんはいつもと違う色気を放っているように見える。
見ていると胸がキュンと甘く痺れてきちゃうし、股がムズムズとしてくる。
それに縄で縛られているから抵抗出来ないだろうし、これはもう……ヤるしかないよね?