第22章 春日山城は今日も平和です/真田幸村
「ずいぶんと幸も大胆になったな」
「ふんっ。酒の力を借りないと女も抱けぬとは情けない」
「見てないで助けてもらえますか?」
今の私の状況はこうです。
股間を触られそうになった私は幸村の顔を叩こうとしました。
それを幸村がよけます。
よけてバランスを崩した幸村が、なぜだかわからないんだけど私に覆いかぶさり
……押し倒されてしまいました。
「凛って柔らかいよな」
「早く退いて……重たいから」
「良い匂いするな」
「お願いだから」
胸元に顔を埋めて顔をこすりつけられると、前の合わせが崩れて肌が露出しちゃうでしょ。
それにさっきからモゾモゾと動くから、私の足に当たってるんだけど。
「若い証拠だな」
何を嬉しそうに言ってるのよ、信玄様。
「若さだけでは満足させる事はできまい」
謙信様も助けてよ。
「やはり男はデカさだろ」
「俺のはデカいぞ」
「謙信より俺のがデカいぞ」
「俺のがデカいに決まっている」
「では勝負をするか?」
「断る。男に見せる趣味はない」
「確かに……ではおなごに判断してもらうか」
「それならば問題ないだろう。まあ、勝つのは俺だがな」
「よし!そうと決まったなら出掛けるか」
「凛……幸村の粗品に可愛がってもらえ」
「ちょっ!謙信様?!信玄様?!私を助けて……!!」
謙信様も信玄様も私を見捨てて部屋から出ていってしまった。
「あ!!佐助くんは?!」
佐助くんに助けを求めようとするといつの間にかいなくなってるし……
どうしたらいいのよ