第19章 目覚めた時は傍にいろ/上杉謙信
朝目覚めると自分の腕が軽いのに気付き、目覚める謙信
「どこに行ったのだ?」
寝起きが良いわけではない謙信
更に機嫌が悪くなり美しい顔にしわが寄ってくる。
俺より先に起きてはいけないとあれほど言っておいたんだが……
自分が目覚めた時に愛する凛の寝顔を見るのが謙信の日課であり、それを楽しみに目覚めているのである。
「つまらん」
冷たくなっている褥を睨み付けても機嫌は直る事などない。
俺の言うことを聞かない凛には、仕置きをするとしよう
仕置き__
それを考えるとつい、口角が上がってしまう
もちろん仕置きとは凛を啼かせる事である。
ゆっくりとした動作で起き上がると凛を求めて部屋をでる謙信であった。