第18章 鬼はどっち?/豊臣秀吉
信長様のためなら鬼にでもなれる秀吉。
ねぇ、秀吉
私だって愛する人のためなら鬼になれるよ
愛していない男の前で股を広げ、偽りの愛の言葉だって吐くことが出来る。
信長を助ける所をアナタが見たのは偶然だと思う?
残念だけど、そんな偶然なんてあるわけない。
すべては仕組まれた事。
信長の右腕であるアナタを信用させるため
お蔭様で簡単に城に潜り込む事が出来たわ。
後は信長を始末すれば終わり。
早く信長を始末してあの方の所に戻りたい。
顕如様
早く貴方に抱かれたい__
秀吉の腕の中で私は愛おしいあの方を思い浮かべながら眠りについた。
__鬼はどっち?
*Fin*