第2章 イライラ/真田幸村
私の身体を一生懸命に愛撫をしてくれている幸村
「声だしていいんだぜ?」
声をだしていい?
(ふざけんなよ!!)
ガマンしているわけじゃない
気持ち良くないから声が出ないだけ
溜息混じりの吐息を漏らすとそれを勘違いして満足する幸村。
(単純すぎるよ)
抱かれるたびにイライラとしてストレスが溜まっていく。
あ……
そこ!違う!!
私の感じる所じゃない
そんなに乳首を噛まないでよ!
甘噛みの意味知ってるの?!
はっきり言って幸村はエッチが下手くそ
私だってそんなに男を知っているわけじゃない。
だから、どれだけ下手くそかは分からないけどね。
ただ、私は幸村に何度か抱かれているけど、絶頂を迎えた事が無いのは事実
「はぁー……」
そんなにグリグリと親指で擦られても痛いだけ
そこは女にとって一番敏感な場所なんだからさ、丁寧に触ってよ
だからさ、太い指を突っ込んで中を搔き回しても気持ち良くねーんだよ!!
私の反応を見てる?!
見てないよね?
イライラが限界に近づいて、抱かれながら駄目出しと毒を吐いてしまう。
そんな自分が嫌で涙が出そうになるのを必死に堪える。
いつもの私なら黙って耐えているのに、今日は何でだろう?
我慢出来ない
(生理が近いからなのかな?)
__好きな人に抱かれているのに、毒を吐く私自身に嫌気がさしてしまう。