• テキストサイズ

(HQ) プラトニック・ラブ ─再会─

第1章  再会、そして



「何故お前がここにいる!!?」

「なぜ、って、コータローに呼ばれたからだよ。あ、俺とりあえず生で☆」

「帰れ! 今すぐ!」


 もう、再会どころではなかった。

 お世辞にも広いとはいえない個室は阿鼻叫喚と化したし、赤葦に至ってはワインボトル片手に及川に襲いかかる始末。

 爆笑して止めようとしない黒尾先輩に、これはいいネタだとムービーを撮るアキノリくん。

 起爆剤及川は素知らぬ顔だし──席はなぜか私の隣だ──しかも、肝心の光太郎はまだ姿を現さない。



「……カオスだ」



 開いた口が塞がらないまま一言。

 その、刹那だった。

 ガタタッ、小部屋のスライド式ドアが再度音を立て、彼がひょっこりと顔を覗かせたのである。

/ 12ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp