第1章 再会、そして
「何故お前がここにいる!!?」
「なぜ、って、コータローに呼ばれたからだよ。あ、俺とりあえず生で☆」
「帰れ! 今すぐ!」
もう、再会どころではなかった。
お世辞にも広いとはいえない個室は阿鼻叫喚と化したし、赤葦に至ってはワインボトル片手に及川に襲いかかる始末。
爆笑して止めようとしない黒尾先輩に、これはいいネタだとムービーを撮るアキノリくん。
起爆剤及川は素知らぬ顔だし──席はなぜか私の隣だ──しかも、肝心の光太郎はまだ姿を現さない。
「……カオスだ」
開いた口が塞がらないまま一言。
その、刹那だった。
ガタタッ、小部屋のスライド式ドアが再度音を立て、彼がひょっこりと顔を覗かせたのである。