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(HQ) プラトニック・ラブ ─再会─

第1章  再会、そして



 長い年月を経て私たちは結ばれ、当時渦中にいた旧友に報告も兼ねた食事会を、と日本に帰ってきたのだが──

 ここからが問題だった。
 否、これはもはや事件である。





「こんにちは~☆」





 唖然。呆然。

 ここにいる誰もが凍りついて、ただひとり、にこやかにスマイルしてみせる男を見上げていた。

 芸能人御用達の個室居酒屋。黒で統一されたオシャレな小部屋の入口に、あの男が立っているのだ。

 そう。

 男子バレーボール日本代表。
 正セッター、及川徹である。

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