第2章 01 へんなひと
人からよく、変だよね、変わってるよねと言われる。
あえて言おう。
納得いかない。
わたしは自分の事を変と思った事は無いし、それがどうしてなのかを考えた事も無い。変じゃないから変じゃないのだ。そこ、意味分からんとか言うな。
わたしだってわたしなりに行動に気は遣っている(つもりだ)し、皆だって不快な思いはしていない(と思う)。
中学の頃はある程度友達(?)もいたし、コミュニケーションの取り方も知っている(はず)。
そんなわたしの、どこが変なのか。
思い返すと、変と言われたのは春からずっとだ。入学してから、ずっと…
と、いうことは。入学した時にわたしはもしかして何かやらかしたのか?
自分でも気付いていない何かをやらかしたのか?
いやいや、そんなはずない!
わたしはそういう厳かな儀式の場では大人しくしている方だし、大体普段だってあまり目立たないのだ。そんなわたしが何か他人の目につくことをするはずが無いじゃないか。
あの時は確か普通に入学式を終えて、帰ろうとしたら勧誘に遭って、断ろうとしたんだよな。
そうそう、断った。
何て言って断ったんだっけ?
確か……