第17章 ばーんがーいへーん 四年後
その後、分娩室を出てきた月島とちょうど着いた黒尾さんが鉢合わせになったらしく…
黒尾さんが騒いで看護婦さんに怒られたらしい
分娩室から部屋に戻ると二人が待っていてくれた。
黒尾「ユキノ!ごめんな!」
『大丈夫ですよ。月島ありがとうね』
月島「いいえ。じゃあ僕帰りますね。おめでとうございます黒尾さん」
黒尾「かなり悔しいが世話になったな。ありがとう」
また今度お礼するね!と言うとペコっと頭を下げて出ていった。
黒尾「はぁ~ほんとにごめん。」
大丈夫ですよと言うとそれでも連絡取れるようにしてなかった自分が悪いと責める
『そんなことより私凄い頑張ったんですよ~』
誉めてくださいよと催促する
黒尾「そうだよな。ユキノお疲れ様。本当にありがとう」
いいえ~と返し、赤ちゃん見てきたらどうです?と言うとビューッ!と飛んで行った。
安心したのかその後私は爆睡してしまった。
起きたのは次の日
面会時間と共に黒尾さんが入ってきた
黒尾「おはよう。ゆっくり寝れたか?」
おかげさまで。仕事は?と聞くと
この時の為に上司に話して有給休暇取った!らしい。
話てると看護師さんが赤ちゃんを連れて入ったきた。
昨日は旦那さん間違えちゃってごめんね~と。
昨日ぶりの赤ちゃん。まず黒尾さんに抱かせてあげよう。
『はい。パパどうぞ』
黒尾さんは恐る恐る抱っこしてじぃーっと赤ちゃんを見つめていた。
黒尾「ユキノ...マジでありがとうな。めっちゃ幸せだわ」
よかったですねと答える
それからずっと黒尾さんは抱っこしながら可愛い可愛いと言っていた。
『黒尾さん名前なんですけど...』
黒尾「つーかお前もいつまで黒尾さんなの?もうお前も黒尾さんなのに 笑」
いや何か抜けなくて..これからはパパですね~と言うと嬉しそう。
黒尾「たまには名前がいい」
そう言うと軽いキスをしてくれた
退院してからこっちに来てくれた親にお世話になりゆっくり過ごす事が出来た。
みんな気を使って一ヶ月過ぎるまではお見舞いを控えてくれてもう大丈夫だよ~と言うと次々に遊びに来てくれた。