第17章 ばーんがーいへーん 四年後
それからどんどん陣痛が強くなって息が荒くなる
診察してもらい、まだ子宮口が完全に開いてないからと部屋に案内されて待機
その間も月島が黒尾さんに連絡してくれるが出ないらしい。
『ん"ん~!』
押し寄せては引いていく痛みに耐え悶える
部屋に入ってきた看護師さんに、ほら旦那さん手を握って腰をさすってあげなさい!と言われる月島
月島「え?いや..僕は」
早く!と急かされ手を握って腰をさすってくれた
看護師さんが出て行くとプッ!と笑ってしまった
『ごめ..ごめんね月島..ププッ!』
もういいですよ..と諦め気味でもちゃんと腰をさすってくれてる
『いやでもだいぶ楽だよ...ありがと、い"ー!!』
月島「いだだだだ!」
話してる途中に陣痛の波がきて月島の手を握り潰すくらい力を入れ手をしまった。
ごめん、痛い!を交互に言う私を見て笑いを堪えてる月島
いよいよもう出ちゃうよ!ってなった時に黒尾さんと連絡が取れた。
黒尾さん「すぐ行くから頑張れ!」
電話を切るともう限界でナースコールを押しまくる
月島の前でも構わず足を開き、子宮口を調べて貰ったら、全開ですので移動しましょねーと分娩室へ。
もう何か出ちゃいそうで月島にしがみつき変な歩き方で移動する
分娩室前で、じゃあ頑張ってくださいと月島が手を離そうとすると、旦那さんもほら早く入って!出産は夫婦でするもんだとグイグイ押される
月島「いや、ちょっと僕ちが..!」
早く!とまたも押され、まさかの月島が立ち会い。
はい、いきんでー!もうちょっとだよ!と言われ頑張るが超痛い!叫びそうなのを我慢していきむ...
(マッジいったい!!!!)
_____オギャーオギャー...
月島「......産まれた」
産まれましたよ!先輩!と珍しく興奮してる月島をボーッと見てたら看護師さんが赤ちゃんを連れてきてくれた。
『可愛い...ちっちゃい....』
やっと会えたね...と思わず泣いてしまった。
ほら旦那さんも!と月島に赤ちゃんが渡される
え!と戸惑いながらもソッと抱っこする
うわ...柔らかい軽い...と呟いてる
月島「黒尾さんに殺される...」