第17章 ばーんがーいへーん 四年後
それからあっという間に出産間近。
毎日私より黒尾さんのほうがソワソワして落ち着かない。
朝も..
黒尾「何かあったらすぐ連絡しろよ!」
『わかったから。遅刻しますよ~』
ほんとにしろよ!といつまでもしつこい黒尾さんを送り出してふぅ..と一息つく
家事を一通り済ませソファーに座るとお腹を撫でる
少し前までは胎動が本当に凄くて痛いしくらいだったが出産間近になりちょっと落ち着いてきた
いよいよ産まれるんだなぁ~早く出てこーいと話掛けるとトンと中で動いた。
それからテレビをボーッとしていたらいつの間に寝てしまっていた。
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ピンポーン..
『ん...』
寝ぼけながらインターフォンを確認すると
何故か月島がいた
ドアを開け、どうした~?と聞くと
月島「黒尾さんから電話がきたんですよ」
心配だから家に行って一緒にいてくれと言ってきたらしい。
月島「学生だからって僕も暇じゃないんですけど」
だよね。ごめんね~と家の中に入ってもらう。
『ごめんね。ご飯食べてってよ』
じゃあいただきます。とご飯の時間まで月島は勉強を始めた。
それから黒尾さんから少し遅くなると連絡があった。
月島はどうせうるさいでしょうから帰るまで居ますよと言ってくれた。
『蛍ちゃんやーさしぃ~』
ふざけて言えばシラーっと見られる。
すみませんと謝り二人でご飯を食べた。
そのあとは一緒に勉強したりテレビ見たりダラダラしてた。
トイレ行こ~と立ち上がった瞬間
...バシャッ..
固まる二人。
『ごめん蛍ちゃん。もらしちゃった...』
月島「いや...先輩それ破水ってやつじゃないんですか」
あ!そうかも~よかった漏らしたんじゃなくて~と笑ってると、笑ってる場合ですかと呆れられる
病院行きますよ!と月島がタクシーを呼んでくれた
私は病院に電話して黒尾さんにも連絡した
『黒尾さん出ないや...』
月島が付き添って病院まで来てくれた