第17章 ばーんがーいへーん 四年後
こんな時でも動じない自分に称賛。
とりあえず黒尾さんに言うのは明日病院行ってからにしよ~
あ、内定貰った会社どうしよ~かな~。内定取り消しかな。
まぁ自宅でも出来る仕事だし話してダメだったらそんときだな。
次の日、病院に行くと
おめでとうございます。もうすぐ4ヶ月ですよと言われる
『え!もう4ヶ月なんですか?』
さすがにそこはビックリ。どんだけ気づかないんだ自分。
体調の変化とかありませんでした?生理も止まってたと思いますけど。と言われ
気づかなくて...としか返せなかった。
お若いようですがご結婚は?と聞かれ、まだですと答えると先生の顔が少し曇る
『あ、産みますよ大丈夫です』
そう言うと先生の表情が和らぐのがわかった
次来る時までに市役所で母子手帳貰ってきてねと言われた。
病院が終わるとそのまま市役所へ。
名前を呼ばれ母子手帳を受けとると何だか胸がほわっとした。
さて、今日は黒尾さんは飲み会。
しかも週末だから結構遅くなるはず。
よし。寝よう。
つわりは軽いみたいだけど元気って訳じゃないし。
寝て待とう~
そして午前1時過ぎ、黒尾さんご帰宅。
起きて出迎えるとほろ酔いで上機嫌な黒尾さん。
ユキノ~!と抱きついてスリスリしてくる。
『黒尾さんちょっと話があるんですけど。てか臭い』
臭いとかヒドイ~!とほっぺにチュッチュしてくる...
『わかったんで話を聞いてくださいって...』
なぁにぃ?と言いながら服の中に手を入れてきた
バッチーーーン!!!
いきなりフルスイングでビンタされ超ビックリしてる
『聞きなさい。そこに座れ』
ハイすみません...とイスに座った黒尾さん
お水どうぞと酔いざましに飲ませる
黒尾「それでどうしたんでしょうか...」
今日病院に行きましたと伝えるとどっか悪いのか!なんで言わないんだとオロオロし出した
いやちょっと落ち着いてくださいと宥める
そして昼間貰った物を黒尾さんの目の前に出す
母子手帳とエコー写真を見て固まる...