第13章 13本目
~その日の夜…
ピロリン!
通知音がしてスマホを確認すると
及川:いつから付き合ってたの?!ていうかどこの人!?
『相変わらずしつこいな…』
うへぇと画面を見ていると
ピロリン!ピロリン!ピロリン!
連続でメッセージが入る。
そらそうだ。だってこれ、グループトーク…
花巻:え~なになに?橘ちゃん彼氏出来たの?
及川:そーだよ!さっき駅前で見たんだから!
松川:へー。おめっとさん!
橘:ありがとうございます
及川:全然めでたくないし!彼氏とか認めないし!
岩泉:なんでお前の許可がいんだよ!いい加減ウゼーぞクソ川!
及川:なにさ!岩ちゃんのバカ!ゴリラ!
岩泉:てめえ、明日覚えとけよ
花巻:岩泉も見たの?橘ちゃんの彼氏
岩泉:おー見た見た。軽く挨拶した
松川:マジか。どんな感じだった?
岩泉:どんなって聞かれると…うーん
及川:何か胡散臭い感じだった!!
岩泉:お前が言うな。まぁしっかりはしてそうだったな。あと背が高かった
及川:独占欲強そうだった!やめるなら今だよゆきのちゃん!
松川:及川ちょっとうるさい。彼氏何かスポーツやってんの?
橘:バレーやってます。主将なんでしっかりはしてますね。
花巻:バレー部!?マジで?どこの?
岩泉:主将か!なんか納得だわ
松川:主将getするなんてやるぅ~
及川:はぁ!?バレーやってんの!?俺もバレー部で主将なのに!何が違うのさー!!
橘:いや、別にバレー部の主将がタイプな訳じゃないんで…。東京の音駒ってわかります?
岩泉:音駒!?そこそこの強豪じゃねぇか!
松川:どんな出会い?
橘:あー、出会い自体は少し前ですが。梟谷グループって知ってますか?
花巻:あ、知ってる!超有名じゃん
橘:その梟谷グループの合宿に夏休みに参加させて貰ったんです。その合宿中に付き合う事になりまして。
岩泉:マジか!すげえ羨ましいわ
及川:そんな…合宿中にゆきのちゃんに手を出すなんて!ゆるせーーーん!
橘:フフフ…皆さん覚悟しといてくださいね。今度の烏野は一味違いますよ。
合宿でパワーアップした烏野はもう前までの烏野じゃない。