第13章 13本目
知り合いっちゃ知り合いです。と答えると
及川「もー何その言い方!ちゃんとした知り合いでしょ!及川さん悲しい~☆」
及川という名前を聞いた途端、黒尾さんの笑顔があの胡散臭い笑顔に変わる。
黒尾「へぇ~知り合いなんだ。どうもはじめましてーユキノの“彼氏”です。よろしく~」
及川「よろしく~ってえぇー!!ユキノちゃん彼氏いたのー!?ウソー!」
及川さんの声が響く。どんだけデカイんだよ
その時...
「うるせーんだよクソ川!何デカイ声出してんだ!」
『あ、岩泉さんよかった。』
岩泉「あ?あ、橘じゃねぇか」
及川「そうだよ~!ユキノちゃんだよ!」
触るな見りゃ分かる!とゲシゲシ及川さんを蹴る。
及川「痛いよ!岩ちゃ~ん!ユキノちゃん彼氏がいたんだって!出来たんだって!」
岩泉「へぇ~橘になぁ。意外だけど良かったじゃねぇか」
『ハイありがとうございます』
そして黒尾さんと岩泉さんが軽く会釈し合う。
『じゃあ時間がないので失礼しますね』
岩泉「おう。じゃあな」
及川「ユキノちゃぁぁん!」
しつけぇんだよ!と怒られてる声を後に歩き出した。
『ごめんね研磨。お待たせ』
研磨「...別に。ゲームしてたし」
黒尾「しっかし何だアイツは...ユキノちゃんユキノちゃんって馴れ馴れしい!」
『あの人はあぁいう生き物なんです』
研磨「...クロも彼氏を強調してて恥ずかしい」
黒尾「だって彼氏だもーん。本当の事言ったまでですぅ」
それを聞いた研磨は死ぬほど鬱陶しそうな顔をしていた。
新幹線の改札に着き二人を見送る。
あと一回遠征に言ったら宮城代表決定戦が始まる
黒尾「またな!」
『ハイまた今度』
研磨も次行った時に日向の家どうだったか聞かせてねと言うと、うんまたねと返してくれた。
黒尾「気をつけて帰れよ。すぐ帰れ」
『わかってます黒尾さん達も気をつけて』
二人が見えなくなるまで見送ると言われた通りさっさと帰った。
自分の部屋に入り、黒尾さんが居ない事が少し寂しいなと思いながら昨日の事を思い出してクッションに顔を埋めてバタバタしていた。