第13章 13本目
朝、起きると真横に黒尾さんがいてビックリした。
あぁそうか...と昨日の事を思い出した。
.....我が儘言っちゃったな。
ごめんなさいと呟くと、なにが?と返ってきた。
黒尾「おはよう。何がごめん?」
いや、我が儘言っちゃったからと言うと俺こそ我慢出来なくてゴメンねと言われた。
体は大丈夫?と聞かれハイと答えると良かったとキスをされる。
あ、ごめん元気になっちゃった!と黒尾さんに離して貰えたのはそれから二時間後。
朝ごはんを食べて出掛ける用意をする。
スマホを見ると母からのメールで帰るのお昼頃になる。黒尾くんによろしく!と入ってた。
黒尾「そっか。挨拶して帰りたかったけどな」
『ちゃんと伝えておきます』
それから家を出て、駅前のショッピングセンターに向かう。研磨との待ち合わせが駅に5時だからまだまだ時間はある。
洋服や雑貨、スポーツショップなど見て回りランチを食べて映画を見ればあっという間に4時半を過ぎた。
もう駅前で話ながら研磨を待とうって事になり黒尾さんが飲み物を買いに行ってくれた。
「あれ?ユキノちゃん?」
聞き覚えのある声。振り返りたくないので聞こえてない振りをする...
しかし抵抗虚しくその人は近づいてきた。
及川「やっぱりユキノちゃんだ!久しぶり~何してるのぉ?」
今、人を待ってるんで。と早くどっか行けを含ませて言ってみたものの効果無し...
及川「あー私服だね~かぁわいい~☆」
岩泉さんは?と聞くとコンビニに行ってるらしい。
オーマイガ!!
及川「ユキノちゃん今度どっか行こうよ~☆」
いえ、大丈夫です。と断って誘われて断ってを繰り返していると...
黒尾「ユキノ?」
振り向くと黒尾さんと研磨がいた。
丁度すぐそこで会ったらしい。
『あ、研磨よかった。それじゃあ人も来たので失礼します』
及川「あ、ユキノちゃん!」
及川さんに名前を呼ばれた時、黒尾さんの眉がピクッと動いた。
黒尾「ユキノ、あの人は知り合い?」
ニコニコしてるけど笑顔恐い...