第13章 13本目
黒尾「はじめまして黒尾鉄朗です。娘さんとお付き合いさせてもらってます。」
黒尾さんの挨拶にも驚いたが、
キャー!彼氏だってパパ!とテンションの高い母にゲンナリした。
父「ママ!こんな所じゃなんだから上がって貰おうよ!」
それがいいわ!と勝手に話を進める両親は早く入っておいで~と言うとガラガラ!と窓を閉めて居なくなった。
『すみません...大丈夫ですか?』
黒尾「お前の親おもしれーな。全然テンション高いじゃん 笑」
あの親だったらこんなんなりますよと言うと黒尾さんを中に案内する。
お邪魔しまーす。と黒尾さんが入ると、あなたは着替えてから来なさいと部屋に追いやられ黒尾さんを連れて行かれる。
急いで着替えて下に行くと両親が黒尾さんに質問しまっくていた...
『ちょっと。黒尾さん困らせないでよ』
母「いいじゃなーい。ユキちゃん何にも言ってくれないんだもーん!」
父「そうだよ~!この子ほらドライだろ?心配してたんだ~」
『うるさいよ。テンション高すぎだから』
そんな会話をニコニコして聞いてる黒尾さん。
母「うふふ~。しかも遠距離恋愛だなんて...ロマンチック...」
父「僕たちの若い頃を思い出すね~ママ!」
もうハートが舞ってる雰囲気を出されて恥ずかしくて死にたくなった。
父「それで黒尾くん!今日はどこに泊まる予定なの?」
黒尾「あ、駅前のビジネスホテルに。」
父「それってもう予約してるの?」
いやまだですけど。と答えると父がピコーン!とマークが出そうなくらい閃いた!って顔をした。
父「じゃあ黒尾くん!君、今日ウチに泊まりなさい」
黒尾「............え?」
『え、なに言ってんのあんた』
母「こら!パパにあんたなんて!」
父「そうだぞ!めっ!」
めっ!じゃねーよ。何言ってんだこのおっさんと思ったら更にとんでもない爆弾を落としてくれた。
父「というわけで黒尾くんはウチに泊まってね!ママとパパはデートに行くから。泊まりで。」
母「それ素敵~!」
そして黒尾さんの返事も聞かないでウキウキしながら二人は出掛けて行った。
出て行く時に両親がコソッと何か言ってて黒尾さんがボーゼンとしていた......