第13章 13本目
週末の遠征から帰ってある日の土曜日。
部活を終えて着替えているとスマホが光っていた。見てみると黒尾さんから。
“ 今、校門にいる ”
どこの?と返すと“ 烏野の ”と返ってきて急いで校門に行くと本当にいた。
『黒尾さん!研磨も!』
黒尾「よぉ~。さすがのユキノも驚いたみたいだな」
研磨「...クロ、言ってなかったの?」
黒尾「そう。サプラーイズ!」
いやかなり驚きましたけど...と話してると
日向「あー!研磨じゃん!なんでー!?」
澤村「え!黒尾!?」
菅原「わざわざ来たのか?練習は!?」
と烏野メンバーが後ろからゾロゾロ来た。
音駒の練習は今日の午前中で終わり、明日はオフになったから来たらしい。
『黒尾さん達どこに泊まるんですか?』
黒尾「あー適当に。駅前ならビジネスホテルがあんだろ」
日向「あ、研磨うち来れば?前、言ってたじゃん」
研磨「...え、でもクロ1人になっちゃうよ」
黒尾「ん?別にガキじゃねぇんだから1人で泊まれる。お前行ってこい」
研磨「...じゃあ。翔陽よろしく...」
それから皆とバイバイして黒尾さんと帰る。
いつも帰ってる道を黒尾さんと歩いてるなんて不思議だ。
『ほんとビックリしましたよ』
黒尾「ビックリした顔見れて嬉しいわ 笑」
ビックリしたけど嬉しいですと手を繋ぐ。
明日は烏野もオフだから出掛けようという話になり、どこ行く何すると話してたらあっという間に家に着いた。
『ありがとうございました。』
黒尾「おう。また明日な」
ハイっと返事をして手を離そうとした瞬間。
______ガラガラ!
「おかえりユキちゃん!」
「おかえりユキノ!」
なんと両親揃って窓からおかえりコール。
しかも不気味なくらいニコニコしている。
我が親ながら気持ち悪いと思った...
仕方がないので黒尾さんを紹介した。