第10章 10本目
木兔「あ!わりぃ!触っちゃった!」
テヘペロ!な軽い感じで謝られ、いいから早く退いてくれと思った瞬間
黒尾「なぁにしてくれてんの木兔ぉ......」
木兔さんの首根っこを掴んで私から引き離す。
木兔「イデデデデ!わざとじゃない!わざとじゃないんだよ!」
黒尾「あたりめぇだ!わざとだったら許さねぇ!わざとじゃなくても許せーん!!」
二人の追いかけっこが始まった。赤葦くんが手を差しのべて起こしてくれた。
赤葦「大丈夫?」
『なんとかね。あちこち痛いけど。』
月島「どうするんですかアレ」
黒尾が追いかけながら木兔にバコン!バコン!とボールを当てている。
『止めないと練習出来ないね~』
月島「先輩どうにかしてきてくださいよ」
リエーフ「そーですよ!ユキノ先輩黒尾さんの彼女なんでしょ!」
日向「えぇ!?彼女!?」
『いやまだ彼女じゃない。』
赤葦「え、そうなんですか。昨日戻ってきた時ニヤニヤしてたからてっきりそうなのかと。」
『昨日は保留にしてもらいました』
月島「なにもったいぶってるんですか」
『やかましいわ』
赤葦「それにしてもそろそろ止めないと....」
リエーフ「あ、じゃあ!黒尾さんにも触らせてあげたらいいじゃないですか!」
『...。』
赤葦「いやリエーフ...それは...」
月島「...バカなの?」
リエーフ「黒尾さーん!ユキノ先輩が黒尾さんにも触らせてあげるって言ってますよー!」
『勝手に決めんなよ』
するとすごい早さで黒尾さんが戻ってきた。
『何、期待してるんですか触らせませんよ』
赤葦・月島「「恥ずかしい人。」」
その後戻ってきた木兔さんがお前意外と胸デカイのな!って無邪気に言ってきたので腹ドンを強めにお見舞してあげました。
やっと練習が始められる。
そして今日もコートに入った。