第10章 10本目
合宿四日目
朝、体育館に行く途中で研磨くんに会った。
おはよと挨拶をする
研磨「...ねぇ。クロと付き合うの?」
挨拶するくらいでそれ以上踏み込んでこない研磨くんの言葉にビックリした。
『......た、たぶん。』
そう。と言って黙る研磨くん。
『もしかして付き合って欲しくない?』
研磨「......え、違う。逆。クロずっとユキノの事言ってたから。そうなればいいなって。」
『そっか。』
研磨「...それと、くんいらない。研磨でいい。」
『りょーかい』
それから朝練、昼練をしてお昼ごはんを食べている時に黒尾さんが来て、心なしかマネ達にニヤニヤ見られてる気がするんだけど。と言われ知らないっすと答えた。
隣を見るとやっちゃんが真っ赤になっていた。
なんで君が照れてるんだ......
そして自主練の時間になり月島と第3体育館に行く。
月島「黒尾さんって先輩のこと好きなんでしょ?」
『ツッキーはエスパーなの?』
月島「見てればわかりますよ。第3体育館で気付いてないのは木兔さんと日向とリエーフくらいです」
『ほぼ半分じゃん』
月島「他の人達も気付いてるんじゃない?うちの先輩たちも言ってましたよ」
『えーなんかヤダ。』
月島「で、付き合うんですか」
『今日はグイグイくるね~心配してくれてんのかね』
月島「別にしませんよ」
『だよね~』
体育館に着くとすでに日向とリエーフが居た。日向はキラキラした目で靴を差し出してくるし、リエーフも違う意味でキラキラした目で見てくる......
.......あ!ユキノー!!!
声がして振り向くとまたすごい勢いで突進される。あまりの勢いに後ろに倒れた......
木兔さんに押し倒される形で倒れてあちこち打った。痛い......
赤葦「もうあんたって人は!少しは考えたらどうなんです......あ。」
月島「あーぁ。」
日向・リエーフ「アワワワワ....!!!」
『イテテ......何か色んなとこ痛い!』
そして何か違和感を感じる......胸に。
見たら木兔さんの手がバッチリ私の胸の上に乗ってる。