第12章 女の子は甘いものがお好き(十四松)
【一松】
は…?
十四松が……俺を睨んでる?
俺が掴んだ胸ぐらを、
やり返すかのように睨み付ける。
は?
○○は俺のモノじゃない?
ふざけんな。
何お前がキレてんだよ。
お前には茶髪の女がいたじゃねぇか。
あいつのことはどうなんだ。
それにあんな形でじゃないと、○○を手に入れられないだろ。
所詮、○○と俺たちでは天と地の差があるからな。
だから…
一松「だから……○○を俺のモノにしたかった……其だけなのに……」
喉の奥が痛く響き、涙で歪んだ視界に十四松を見つめる。
十四松「一松兄さん…」
どちらかともなく、手をほどいた。
***
おそ松「お?十四松お帰り」
十四松「ただいま……」
事後のあと、再び家に帰った俺達に兄弟は、おかえりと、優しく迎えてくれた。
その優しさが、妙に刺さった。
カラ松「おかえりブラザー、夕飯ができてるぞ?」
一松「黙れクソ松」
カラ松「えっ…」