第12章 女の子は甘いものがお好き(十四松)
そう、あれだ。
僕は体いっぱいに力んで、頭、耳、鼻から水を飛ばした。
「ええっ!!何で!?」
○○ちゃんは驚いて僕を見つめている。
そのぽかんとあいた口が可愛い。
軈て○○ちゃんは下を向いて震えてた。
「っ……っ……」
○○ちゃんまさか………泣いてる!?
十四松「○○ちゃんっ!ごめん、ごめんね!?」
もしかして水が○○ちゃんについちゃったのかな?
「っ……ふふっ………アハハッ!!やめて十四松君…はーっ、はーっ……」
○○ちゃんは息が切れるほど笑ってくれた。
その涙ぐんだ笑顔は、あかねちゃんそっくりだった。
十四松「っ______」
また、二人が重なる。暖かい太陽のような笑顔が。
_____僕はこの先は、うろ覚えだった。
そのまま、楽しい時間が過ぎて行って、ふわふわと遊んでいたからだ。