第10章 いつになったら気づいてくれる?(一松)
店員にハンバーガーを注文し、ハンバーガーが来るまで俺はまだ使い慣れない紫色のスマホを弄っていた。
一松「う~ん……」
「どうしたの?」
一松「いや…使い方よく分からなくて……」
「見せて…」
背伸びをして、俺のスマホの説明を丁寧にしてくれる○○。
だけど○○の説明は聞こえなかった。
いや、聞いてなかった。
○○の横顔が近いせいで。
その時、店員から話しかけられた。
店員「ご注文いただいたお客様は……」
一松「あっ、ハイ」
なんかタイミング悪いな。
俺はハンバーガーを受け取ると二人席に座った。
「お腹空いた~いただきます!!」
軽く手を鳴らして大きな口でハンバーガーを頬張る○○。
十四松見たいに、口の周りにソースつけやがって。
一松「んっ」
俺は付属のナプキンを一枚取りだし、ソースまみれの○○の口を拭いた。
ソース口って、ガキかよ。まぁ、そんなトコも可愛いんだけと。
一松「ソースついてんだけど。」
俺が言った瞬間、○○の顔が真っ赤になった。
「あ、ああぁぁぁあ…………////////」
照れて掌で顔を隠す○○。
それ…反則だろ…///
もう俺は可愛い○○の顔でお腹いっぱいだよ。