第10章 いつになったら気づいてくれる?(一松)
【○○】
「ちょっ、ちょっと怖いね一松君…」
一松「いや別に?」
「え」
私は今、ジェットコースターに乗っています。
いや、そこまでジェットコースターは怖くはないけど。
急速で坂を下るときはもう心臓が飛びだすかのように。
もう二度と乗るもんかなんて何度思ったか。
だけど今、心臓が飛出るまであと三秒。
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「キャァァァァァアァアアァアァァァ!!!!!!!!!!!!!」
猛スピードで下るジェットコースター。
ダメだ、風がヤバい。勢いが死ぬ。
一回転するジェットコースターとかが大きな遊園地とかにあるけど、
あれを進んで乗る人ってどういう神経しているんだろう。
***
「あぁぁぁぁ………怖っ……」
私はやっとの?思いでジェットコースターを終わらせた。
また死ぬかと思った。
もう二度と乗るもんか!!!……ってまた乗る日がいつかくるんだけどね。
一松「ククッ………」
「はぁ~…どうしたの一松君?」
一松「○○のあの時の叫んだ顔…傑作だったな…」
一松君はお腹をかかえて笑ってた。
「し、失礼です!!//////」
一松君もちゃんと笑うんだ……
失礼ながら、一松君は他人に感心ないと思ってたから。
こんな感じに、本気で笑ってくれたのは、凄く嬉しいかった。