第10章 いつになったら気づいてくれる?(一松)
【一松】
おぉ………
○○から返信……
遊びに行こうって来た!
トド松「へぇー、いつの間に○○ちゃんとそんな関係になってたのかぁ?」
一松「!?」
びっくりした。
背後からトド松がスマホを見て話しかけてきたから。
トド松「はぁ~、今回だけだよ?」
一松「え?」
今回だけ?
トド松は軽く溜め息をつくと俺のケータイをひょいと取り、文字をうち始めた。
俺より2、3倍早いスピードで。
トド松「はい♪」
一松「ちょ、トド松てめぇ何した!?」
慌てて内容を見ると、
“絶対行く!11時に迎えに行くね、○○(^-^)”
あーあ、やっちゃったよ、末弟が。
トド松「今日だけは、一松兄さんと○○ちゃんを応援するよ!」
トド松はいつものあざとい笑顔で笑ってた。
トド松「ほら、準備しなよ兄さん、せっかく○○ちゃんとデートなんだから、無駄にすると後悔するよ?」
トド松は俺に手を振れば扉を閉めた。