第7章 僕らの部屋(トド松)
【○○】
何………それ。
カラ松君とキスした?
だって、私のファーストキスはおそ松君に無理やり奪われて………
そして今トド松君がキスしてきて…………
キスされた興奮よりキスされたか分からない疑問が頭をよぎる。
その時、襖が開いた。
開けたのは、カラ松君だった。
「カラ、松くん?」
カラ松「○○、話したい事がある、トド松、ちょっと席をはずしてくれないか?」
カラ松君は真剣な顔で私を見つめた。
愛おしそうに、哀れむように。
トド松「わ…………分かった………」
トド松君が心配そうに私を見て、言われたように部屋を出た。
「からまつっ………くん……」
私を見つめるカラ松君は怖かった。
カラ松君が私に近づく。
後ろが壁だから逃げようにも逃げられない。
カラ松君が私と同じ目線になると
急に抱き締めた。
「えっ…………?」
カラ松「実はトド松と話してるのを聞いてな……○○にはやっぱり話さなきゃいけないと思ったんだ。」
瞬間に唇に違和感があり、目を開けるとカラ松君が目の前にいた。
やがて唇を離し私を見つめる。
カラ松「悪い………○○の初めてのキス、○○はおそ松だと思ってる筈だが、実は、
俺だったんだ…………」
カラ松君は申し訳ない、そんな顔だった。
カラ松君が初めて私に弱さを見せた。